前回の終わりに光明が見えたと言いましたが、沼の入り口で彷徨っています。
とりあえず動画見てください。
ProvidenceのFinal Booster FB-1導入
上記の動画では下記内容を実施しました。
・Providence FB-1(Vitalizer搭載)を導入
・アナライザーにて1K不足のため、EQ処理にてアップ
・リミッター、マキシマイザーで音圧アップ
如何でしょう。。。
これ音圧はかなり上げてるんですけど、音量感は全然上がってないんですよね。
一言だけ言うと、Providence FB-1自体の効果は抜群で、高域が出るようになりました。
ただ、その後分かったのが自分が使ってるシールドが良くも悪くも低音を強調するようで、音痩せとは別に対策すべく別の短いシールドに変えました。
試行錯誤のEQ処理
次は、低音が出過ぎている?対策として入力チャンネルに対してのEQ処理や、グループチャンネルにMONOで録音した音を送って一括処理してどうなるか?を確認。
・InputチャンネルのEQをローとハイをカット。
・MONOチャンネルからグループチャンネル(ステレオ)へ送り、そこでAmplitubeで音作り。
・録音後はMONOチャンネルに録音した生音をノーマライズ。
・グループチャンネルにEQを挿して、ローとハイをカット。3500あたりを少しだけブースト。また、フリープラグインのOTT(マルチバンドコンプ)をかける。
・マスタートラックにはフリープラグインのW1。
・録音環境を96/24bitにしてみた。
結果的に言うと、Youtubeにアップしない段階での音源だけを聴いてみると、遜色なく聞こえるようになりました。
遜色なくというのは、Youtubeでは音量メモリを100%にした状態で適正に聞こえるレベルにした時に、これまではオーディオインターフェースのボリュームの上げないと音量感が下がっていたのに対して、この処理を実施したところかなり改善されました。
ただ、Youtubeにアップするとラウドネス規制で結果的に望む感じにはならず。
ちなみに目指したいのはコチラの動画のような感じ。
たまたま見つけたんですけど、この動画のギター女子のこさめさんは、iRig HDとamplitubeだけでこの音を作れているそうです。
めっちゃマスタリングしてるのかな?
そうでないとすると、いったい何が。。。
思いつくのはオーディオインターフェース自体?
試行錯誤は終わらない。
っていうか、こさめさんギター上手いですよね。
コピーの参考にさせてもらおう。
次なる悪あがきはAmplitube直でやってみる
本日最後の悪あがきは、Amplitubeをスタンドアロンモードにして、アプリ内で録音したものを無加工のまま動画にしてみました。
結論からいけばこれまでやってきたEQ処理やコンプやマキシマイザーを使った処理は不要だと思わされました。
というか、そもそもの録音している環境が悪いのか?という気がしてきます。
となると、残りはオーディオインターフェースか、PC、DAWの問題なような気がします。
ただ、DAWはCubase6.5ですけど、昔の環境(それ以前のバージョンなど)と比べたら問題無いはずなので、録音で入力する以前の問題だと思いました。
PCについても同様です。
なので、オーディオインターフェースが一番とっかかりやすいところですので、こさめさんが使っていたiRig HD2か同等のオーディオインターフェースをゲットしてみようかなと思います。
少し先になりそうですが。。。
あ、後ギターの問題も考えました。
普段使ってるのは、知り合いに色々なパーツを寄せ集めて組んでもらったものなので、ギター自体が悪いのかと。
ただ、EMG搭載のギター2本、フェンジャパのテレキャスターカスタム(借り物)で試しても変わらなかったので、ギターは除外したいと思います。
これまでのまとめ
さて、ここまでやってきたまとめをメモ代わりに残しておきたいと思います。
【基本編】
・オーディオインターフェースのロー出しハイ受けにする→1MΩの入力になるようにしている。
・インプットゲインが適正か?→インプットゲインが赤く点灯しないギリギリで入力レベルを調整している。
【機材編】
・ギターシールドが長すぎたり、エフェクター繋ぎ過ぎで音痩せしていないか?→オーディオインターフェースと短いケーブル(上記を守った上で)で接続してみたが変わらず。
後は、録音した波形を見て極端に小さいということも無し。
むしろ音圧を上げて海苔状に近くしても変わらず(ラウドネス規制で下げられる)。
これでオーディオインターフェースを変えても変わらなかったら、心がポッキリ折れちゃいそうでやんす。
っていうか、Googleで検索しても有効な対処があまり出てこないとなると、店員さんとかDTM講師の人に聞くとかするしかないよね。
録音に強くて親切そうな楽器店を探してみよう。
オタレコさんかな。。。
心が折れてしまわれてないことを祈ります…
参考動画の方と、全く違う部分があります。
参考にされている動画は、裏でプロがミックスしたと思われる曲がボーカル付きで流れています。
その上からギターに軽く空間系エフェクトをかけて弾いているので、厚みがありながらバランスの取れた音になっている感じがします。
コードやベース音、キックや金物系がきっちりミックスされていると、倍音の関係で音に広がりと艶が出て厚みがでます。
裏で鳴らす音源がしっかりしたものならば、そこに多少下手な楽器(演奏者が下手という意味ではありません)が加わったとしても、不思議と馴染みます。
しかしその参考動画でも38%ほど、ノーマライゼーションがかかっているので、ダイナミクスはかなり削られた音になっているはずです。
それでも良い音に聞こえるのは、ベースで鳴っているCD音源のミックスバランスがプロということだと思います。
自分もノーマライゼーションで頭を抱えてるので、どうやれば…と悩みまくりなのですが、ギターのみの音で空間系エフェクトなどをいれていないなら、このくらいの音量だと思います。
それとMS処理をいくらしても、サイドに無い音はいくら頑張っても聞こえてきません。
MS処理を効果的にするのは、ステレオという音の仕組みが鍵です。
トラックをLRとセンターで分けてトラック数分のライン録りをするか、少しずつずらして力技のディレイを作ってみたりデチューンさせてみたり、ショートディレイやピンポンディレイやリバーブを上手く使ったり、音を広げるエフェクトや、倍音を増やすエキサイターなどを駆使すると、広がりと艶がある音になると思います。
ただ、ディレイもリバーブも数種類持ってなければ、自分が欲しい音はなかなか手に入らないと思います。
参考にしている方がどんなエフェクトを使っているのかがわかれば、その音に近づけやすいので、わかるようなら同じものを入手されてみてはいかがでしょうか。
あとは音素が増えれば増えるほど、マスキングや位相などの関係で音が小さくなりやすいです。
低音はマスキングと相性がかなり悪いのですが、低音を処理し過ぎるとスカスカの音源になります。
しかし、逆に低音を多く含むミックスになってしまうと、音抜けを良くするため高音域をEQで持ち上げる行為に走るようになり、ラウドネスが敏感に反応する高音域が上がりすぎてしまいます。
それを基準のLUFS値に合わそうとすると、全体的な音量を低くしなければならなくなり、物足らない感じのミックスになってしまいます。
また300~500辺りの中域の音は、こもる原因になりやすいので、EQでカットされることが多いですが、ここをカットし過ぎるとこれもスカスカの音源になりやすいです。
またEQ処理も、無い音はいくらブーストしても引き上げられないですし、下手にブーストすると欲しくない音も大きくなってしまいます。
こういったミックスの問題を解決するには、テクニックは勿論ですが、高価な機材の力が必要不可欠になります。
音楽が課金ゲーと言われる部分ですね。
ラウドネスノーマライゼーションは音圧戦争に終止符を打ったと言われてますが、明らかな音圧や音質の差が出るのがラウドネスノーマライゼーションです。本当の音圧戦争はこれからかも知れません。
ラウドネスノーマライゼ―ションは音楽関係の商業戦略となっているので、これからの音圧戦争は札束が勝負の昔の音楽時代に逆戻りですね。
とおりすがりーさん
コメントありがとうございます。
まだ一応心は折れていません(笑)
具体的な内容を書いて頂きまして、本当に嬉しいです。一字一句読み込んで動画作りに活かさせて頂きます。
ここ最近は動画作りにあてる時間が少なく更新出来ていませんが、頂いたコメントを元に再挑戦しようと思います。
本当にありがとうございました!